頭を張る、とはつまり、大なり小なりのチームでリーダーをつとめるということであり。
で大概の場合、頭がいればその手足もいるわけで。
むろん小規模なグループならば、頭が甲斐甲斐しくも手足を兼任することもあるのでしょーが。
効率良く回すのならば、どの現場でもサブリーダーなりの手元が要る。
アシスタントが、要る。
あたしゃ自身をこのアシスタント気質であると心得ている。
指図や指揮をすることにおもしろみを感じていないのであーる。
話がそれるようだが、映画やチームスポーツ、もしくはロックバンドのライヴを観ていても、意識するのは主役やストライカーやヴォーカリストではなく脇役やアシストやベースやドラムのリズム隊の方なのだ。
そこにかっこよさを感じてしまっているのだな。
だから自身が頭を張らなくてはならない場面に出くわすと、どうにも居心地の悪さを感じてしまうのだ。
有体にいって、向いていない。
それに頭というものは、勉強や努力だけでどうにかなるものではないでしょう。
心は、経験と忍耐と研鑽で練ることができるとしても、それで人を動かすとなるとまた別の要素が必要で。
状況判断や処理能力はアシストが優れていれば補えるとしても、うつわと、なにより人気ばかりは頭がもっていなければ。
担ぐに足る人物でなければ。
と、ここのところ無理に頭を張らされながら、闇生は考えているのであーる。
やっぱ駄目だな俺、と。
☾☀闇生☆☽