部署内の誰よりも早く帰ろうとしている若者が、叱られてる。
定時は過ぎているのだろう。
んが、それは繁忙日のことで。
部署の長までがPCに食いつくようにしている状況でのアガリ。
しかも毎度のことらしく、大きめの声で嫌味をいわれている。
「こっそりバイトとかしてるんじゃねえかって疑われても文句いえねえぞ!」
その胸中やいかに。
双方に言い分はいろいろあるのだろう。
んが、社員になるまえにそうなることは若者にもわかっていたはずだ。
バイト扱いだった期間があるのだから。
下から内勤者たちを観察していたはずで。
そこから社員に登用されたのだから。
仕事が山積して同僚が四苦八苦しているところを「じゃ、お先で~す」と帰るのだからそれ相当の腹のくくり方はしておかんことには。
実際、バイトもしているのかもしれない。彼。
新人のうちはバイト時代より給料は下がるもので。
土日祝祭日、昼夜の隔てなく働いているバイトさんにその収入は、遠く及ばない。
だもんできついのだろう。
それを数年たえれば、基本給は着実に上がっていくのだが、待てないのだろう。
てか、なによりも時間がほしいのか。
若いし。
だったら、やっぱり腹がくくれていないのだ。
なら、やめちまえばいい。
ただちに現場にもどって、働いた分、働けた分だけをもらう慎ましくも気ままな身分にもどればいい。
仕事もちゃんとおぼえてないのに、時間にもお金にも欲を出すだなんて、ちょっとどうかとおっさんは思ふ。
その態度がもとで信頼や協力者を得られず、かえって不自由なことになってやしないかと。
☾☀闇生★☽