壁の言の葉

unlucky hero your key

たのしむひと。

 
 買い換えたパソコンにCDをインポートする日々。
 手当たり次第ではあるが、できるだけアーティスト別にまとめて入れていく所存。
 
 Jeff Beck
 Jeff Beck Group
 Beck,Bogert&Appis
 Cassandra Wilson
 Fishmans
 ICE
 Radiohead
 Tears For Fears
 坂本龍一

 今んとこ、こんな感じ。
 この時点ですでにあたしの雑食ぶりがうかがえようというもので。


 CD。
 部屋にも押し入れもたんまりと積んであるのだが、さてどこから手を付けたらいいものか。
 聴きながらプレイリストをまとめていると一日が終わってしまうのだな。
 たそがれてしまうのだな。
 なのでともかく単純作業としてこなしていくのだ。
 落語も入れないとな。


 志ん生はあたしにとっちゃ精神安定剤だもんでね。
 すまんね。


 先週末は連投でござった。
 時間いっぱいまでかかった成増での夜勤。
 明けて08時からの初台の日勤へ。
 原チャでゴーだ。
 Today-F号、大活躍の日々である。


 途中、自宅で30分ほど仮眠をとった。
 ここのところ仕事がもらえているので、休もうと思えば休めたのだけれど。
 連投を受けたのには理由があって。 
 その日勤現場のアタマを張るのがあたしが尊敬する重量級ベテランさんだとわかったからである。
 彼は日勤しか受けない。
 すっかり夜勤者となりはててしもーたあたしの場合、こちらから出張っていかないかぎり彼と接点を築けない。
 ましてやあたしゃ人間関係全般において片思いだもので、こっちから動かんことには誰とも接触できないのであーる。
 

 その方とご一緒できるという楽しみだけで受けたような現場であった。
 早く終わる可能性もあるにはあった。
 んが、それは思慮の外にした。
 案の定、レッカーの送り出しまでつきあって、ちょうど定時である。


 彼の話は愚痴を愚痴と感じさせない。
 文字に起こせば、それなりに愚痴ってはいるのだろうけれど、ネガティヴな印象をまるで感じさせない。
 というか、愚痴ではないのかもしれない。
 大変な経験をしても、まるでジェットコースターの体験談のようなそんな話し方をされるのだ。
 こんな新鮮な体験をしたよ! 
 と子供が幼稚園での出来事をお母さんに夢中で話すような。
 だから、聞いてて不快にならないのね。


 何を話しても愚痴にしか聞こえない人というのは、結構いるもので。
 そういう人の話は聞いていて何も面白くない。
 自然と聞き手は同情モードで凌ぐほかなく、疲れるし、飽きてくる。
 何の発見も新鮮味もない。
 とあたしゃ自戒するのである。
 話し相手に恵まれないのは、運や縁がないのではない。
 必然なのだ。
 てめえの話に花も実もないからなのだよ。
 めっ。
 誰も寄ってこない。



 単に会話のテクニックの問題ではないのだ。
 日々を、
 日常を、
 その状況を、つねに楽しんでいるかどうか。
 楽しもうとしているか。
 それが会話に現れるのだと思う。





 てなことで、彼をひそかに尊敬しているのであーる。









 休憩のたびに緑道のベンチでまどろんだ。




 ☾☀闇生★☽