壁の言の葉

unlucky hero your key

3灯ペンダントライト

 自宅のわっか型蛍光灯の寿命が近づいている。
 蛍光管の一部が黒ずみはじめている。
 蛍光灯の生産が終了するとか耳にしたので、どうせならと照明器具自体を買い替えた。
 LEDの電球を3つとナツメ球がつけられるシンプルなソケットをアマゾンで購入。
 二股ソケットならぬ三股ソケットである。
 んが、当然そのままではランプシェードが無い。
 ので、ホームセンターでプラスチック製の植木鉢を見つくろって、その代わりとした。
 併せて買った安もんのニッパーでもって底の水抜き穴のメッシュを切り広げ、コードを通したのであーる。
 で、
 めでたく点灯式とあいなったわけだが、なんか暗いのよ。
 じめ〜っとしてる。
 ひとりもんのおっさんのボロアパートに、この「じめ〜っと」感は危険すぎやしまいかと。
 正しい電球を吊るすまえに、誤った自分を吊ってしまいそうになりはしまいかと。
 調べると3つのソケットにはそれぞれ「消費電力60wまで」と表示されてあるではないの。
 知らぬ間に試されていたのは読解力であった。
 あたしゃこれを勘違いして「60型相当」と表示された電球を買ってしまったのである。
 こいつらの消費電力は10wに過ぎない。
 そんなわけで、三つも電球をつけたのに前より暗くなってしまうという失敗をおかしたのであった。
 およよ。
 LED電球も安くないからねえ。
 でもって寿命が延びたもんだから、次に買い替えるのは相当先のことになる。
 といって適合する60wのを新たに3つも買って、先に誤って揃えたのを風呂場やトイレ用の買い置きとしてストックしたとて、3つもかよと。
 「フタツデジューブンデスヨ」と。
 それだって代えどきは、何年も先のことになるではないか。




 およよ。



 ☾☀闇生☆☽


 追伸。
 スマホにかえてさっそく迷惑メールを受信。
 めでたし。
 辛うじて、その程度の需要は自分にあるのだと。
 でもってとりあえず受信はできる状態なのだと確認す。
 ガラケーではほとんど無かったのに、買い替えてすぐにこれかいと。
 フェイスブックの友だち承認を請われたのだが、あたしゃそんなもんやっちょらんし。
 でもって、単語の途中に句読点をぶちかますようなアバンギャルドな文法の人とコミュニケーションを続ける自信は、無い。