人の使いかたのわからない人のもとについた一日。
おまけに彼、コミュニケーション、説明、指示下手で、無駄な時間ばかりが過ぎていく。
現場のなかでただひとり、必要のない人間として晒し者になったような使われ方をされた。
それは、孤立したリーダーの手元という孤独。
なんなんだろか、これ。
と闇生は日がな一日状況を自問し続けるはめにおちいってしまった。
先日のスーパーの駐車場警備は、少なくとも能力を必要とされたうえでの心労でござった。
しかし、この日の「監督の手元」という役割は、まるで違う。
自他ともに認める「要らない奴」で居る、という心労。
唯一の救いは、その人が「人使い下手」なことを、周囲が知って憤っていること。
多少の同情は買えたんじゃないだろうか。
んなもん、買いたくも売りたくもないのだが。
ぶつぶつと独り言をいいながら現場をうろうろする奴を、ただつけ回すだけで一日を終えた。
そのうろうろ自体に、周囲が首を傾げているのであーる。
仕事は山積してとっ散らかっているのであーる。
現場ではなく、事務所に。
☾☀闇生☆☽