壁の言の葉

unlucky hero your key

 夜勤現場まで25.9?。のんびりこいだものの、自転車で2時間を要した。
 沖縄出身で経験一か月の新人さんが1時間の遅刻。
 毎度のことなので、大いに面目を潰す。
 

 作業はレッカーによるキュービクルの荷揚げ。
 規制は車線減少にともなう中央線変異。
 連休前についていた現場のレギュラー陣と再会を果たす。
 先日彼らに配布しておいた故郷の土産『常陸牛カレー』について、お礼を言われる。
 好評であった。
 ありがたし。


 
 02時終了。
 想定通り、先輩ドライバーの運転する規制車にはアシをもたないベテランTさんが同乗してきていた。
 ひとりでも救われたなら、めでたしめでたしである。
 始発まで、長いもんねえ。
 トイレ休憩に通りかかったネットカフェでは、明らかに警備員と思われるおっさんが入っていくのを目撃。
 このごろは冬場と違って屋がいでも凌げないことは無い。
 スマホの人なら、暗いところでも暇つぶしはできるだろうしね。
 ただ公園はどこもホームレス対策でひじ掛けで分断されているから、横になれないんだ。
 これがきつい。
 せめてリクライニングシートで、と思う気持ちは非常にわかる。
 ましてやこのあと日勤を連投するならば、なおのこと横にはなっておきたい。


 アシを持たない隊員は残るところ3人。
 なかでももっともベテランのKさんを気使って、ドライバーYさんが荷台に乗ってくれるよう声をかけた。
 が、これをご当人は言下に辞退。
 おなじく気を使って雑談に付き合っていたDさんも「万が一捕まったらやっかいだから」と、親切をおしてくるYさんを婉曲にたしなめた。
 02時半に現場を離れ、えっちらおっちら。
 帰宅は04時半でごさる。





 ☾☀闇生☆☽