壁の言の葉

unlucky hero your key

 五日から再開した規制現場。
 本日も予定されていたが、夜になって人員を減らされために仕事にあぶれてしまった。
 常駐者たちと待ち合わせ場所まで打ち合わせていたというのに、残念である。
 朝食は蕎麦。
 賞味期限をお迎えになったモヤシとえのきの混浴にて、食す。
 平日の朝からお洗濯をしながら映画『クロッシング』の感想を書く。
 珍しいことについつい力が入ってしまう。
 経験から言って頑張って書いた記事ほどアクセスは少ないものである。
 普段から過疎っているのだから、有体に言えば誰も読まないとわかって書いた次第。
 ざまみろ。
 俺の徒労よ。
 昼前に会社から連絡。
 現場に欠員が出たので駆けつけて欲しいとのこと。
 急ぎ支度をしていると、ふたたびケータイが鳴る。
 先方さんから「今さらもういい」と断られたとのこと。
 ずっこけておく。
 告ってもいないのに勝手に知らない奴に振られちゃったような空しさ也。
 どうせなので会社に用事を済ませに行く。
 内勤者たちと交わす新年用の低体温な会話。ひとこと。ふたこと。
 こっちは会社に用があっても、会社は自分に用が無いという。
 そそくさと会社をあとにする。
 いつもの違うルートを自転車で飛ばす。
 飛ばす。
 案の定、道に迷う。
 迷う。
 ぽつりぽつりと雨が降り出すが、カッパを着ていいものかどうか、悩んでいるうちに帰宅。
 ……したらいいなと願いつつ、結局しっとりと下着まで染み込む始末。
 昼過ぎからコンビニのワインでセブンの厚切りハムカツを頂く。
 日が暮れて、酔い覚ましに近所を散歩。
 ブックオフ店頭の自販機で特保のコーラなるものをチョイス。
 出てきたのは『大地が磨いたおいしい水』也。
 鼻でわらう程度にはウケる。
 ウケておく。


 ゆるす。


 夜の風、強し。
 んがんがすこぶる心地よし。
 明日もスポットの現場也。




 ☾☀闇生☆☽