僕は死ぬことはちっとも恐くないんです。
むしろ愉しみなんです。
というのはね、
裕次郎もひばりもノックさんも、ぼくのすきな人はみぃんな先に逝って待っていてくれるから。
たしかそう言ったのは上岡龍太郎だった。
談志とのテレビでの対談だったが。
談志、枝雀、ノックという対極的な価値観のトライアングルのなかにいるのが愉しいとも、かつて他の番組で言っていた。
それら三者ともが、いまではすでに故人である。
ああそういう考え方は愉快だな、と思った。
うつむく人の顔をあげさせる。
けど、ふと思った。
ならば、ぼっちはあの世でもぼっちか。
それもまたよし。
あの世はこの世である。
☾☀闇生☆☽