これまで『フィーチャリング』という言葉を、
フューチャリングと発していたことを、知る。
赤っ恥である。
んが、そもそもが外国語であるからして、正確で厳密なカタカナ表記にできるはずもないのだと開き直っている次第だ。
思えばレンタルビデオ屋時代に似たようなことは多々あった。
『ジュラシック・パーク』を『ジェラシック・パーク』と呼んでいるお客さんは少なくない。
それを聞いた米国人常連さんが「ジェラシーみたいで変よ」と、指摘していたのを覚えている。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を『バック・フューチャー』と言う人も多かった。
原題で『タートル・ビーチ』を『タートル・ピッチ』と。
『シェルタリング・スカイ』を『シュリタリング・スカイ』と。
『フランキー&ジョニー』を『ジェニー&ファンキー』と。
こうなるともう検索にもひっかからない。
日常での会話が多い人は、そういうのを指摘しあって自然と直していくことになるのだろう。
んが、
それがないと、ほんとにテンネンのままになりがちである。
パソコンのスキルも、そういうとこないっすか。
こんなのジョーシキだよ、的に思っていることも、実は元をたどれば人に教えてもらっていたことだったりする。
ぼっちはフューチャリングされねえんだ。
散歩の途中、店頭に掲げられた手書きポップに目を止める。
『山用品は、究極の防災アイテムです』
なるほど。
災害時に孤立しがちなのもまた、ぼっちである。
それがゆえに、腑に落ちる。
落ちまくってしまう。
クッカーぐらい揃えておこうかしらと思ふ。
お互いさま、で助け合うそのお互いがいないのだから、非常時も自分ひとりで始末せねばならん。
けど、
とりあえずはケービ通勤用のバッグからだろう。
どうせ短期のバイトだからと、店頭の吊るし売りのイチキュッパを使っていたのだが、はやいもので二代目がてろてろになり果てもうした。
取っ手の縫い目がほつれて、生地はすでにスケルトンとなりあられもなくセクシーなことになってしまったのだ。
なので、非常時の持ち出し用も考えてColemanの40ℓに買い替える。
さすがにイチキュッパよりは丈夫だろうと。
いや、丈夫でいてくれよと願うのだが、はて、どうだろう。
ケービももうすぐ三年である。
☾☀闇生☆☽
逆に観てみたい。
『ジェニー&ファンキー』。