『無限の住人』二十八巻。
相変わらず、メスのラインがエロいっす。
この作家、
容赦のない残酷描写がどうのこうのと言われがちなんでしょう。
けれどそれ以前に、メスの、
とあえていいたくなるオンナならではの身体のラインに、
おっさんは唸ります。
唸らせといてください。
きっとこれが描きたくて彼は漫画家をやってるのでしょうし。
いやなに、
オスのラインもいいんですよ。ええ。
アクションともなればそのひとコマは途切れない動きのなかのほんの一瞬なのである、とばかりに主張しておるし。
まさしく連続する通過点だ。
フィルムのコマだ。
して、その空間の状況説明とカメラの位置がしっかりしているからこそ、
重心の移動が、
ねじれが、
筋肉のきしみが、ありありと感じ取れる次第で。
むうう。
とまあ、
薄幸の女剣士、槇絵の再登場にしびれる巻でござった。
この、
華麗で可憐な彼女の『舞い』のごとき闘いがあってこそ、万次の泥臭い戦闘が活きてくるのだな。
身近の『バガボンド』信者にすすめたところ、
案の定、
「絵が……」
と、にべもなく拒否られた。
なんともったいないことか。
こうまで女キャラの描きわけが秀逸だと、つい欲を言いたくなる。
たとえば、
不細工なのにイイオンナってのも、この作品で見てみたいと。
ようするに容姿はさえないが、行動が美しいというやつね。
読み進めるうちに艶ってくるという。
ま、
描いててつまんないんだろうけれど。
てか、キャラを愛しく思うからこそ、美しくなっちゃうんだろうな。
☾☀闇生☆☽
表情もまた、よろし。