壁の言の葉

unlucky hero your key


 連日の猛暑。
 汗みずくになって通り過ぎる職人さんの、
 がっつしの胸筋、
 およびすっけかすっけでぱっつぱつのビーチクを、
 絵にかいたような『目が点』状態で見送っているのを、
 たまたまあたくしに目撃されて、








 はっ、








 となり、
 半笑いで固まる、学生女性警備員。
 虚をみつめ、肩をすくめて、あたしの視線が去るのを待っている。
 こっちゃ、見て見ぬふりをしてやりつつ、


 むふふ。


 なーる。
 仮にこれが逆の立場だったらと。
 ひょっとしたらTシャツのなかで腕組みでもしてんのか、
 ……的な、
 そこのけそこのけの驚異的胸囲の女職人さんが、いて。
 そのすっけすけのシャツのなかがサムズアップのツイン攻撃であると。
 ぐっじょぶ。
 なおかつ全肯定であると。
 そう考えれば、
 この暑さのことだ、
 朦朧として若い女性隊員が目を釣られるのもやむなしかと。















 んなわけあるかいいいっ。

 









 集中。集中。













 んでもって、
 ひきつづき頑張るべし。













 ☾☀闇生☆☽



 いろんな意味で、
 べし。