結局のところケービの仕事が入らなかったので、この日は休日に。
 それはいいが家賃の更新だの、
 確定申告だの、
 自転車の修理だのと出費が続いたので、このせっかくの休みに身動きが取れない。
 ならばとばかりに自転車で遠出をした。
 いまだに勤務で行ったことのない方角に一時間半ほど普通にこげば、どこまで行けるのか把握しておきたかったのである。
 どうやら今年から不肖闇生も花粉に苛まれる身体になってしまったらしく。
 鼻の両穴にティッシュを詰めたアホ面をマスクで覆ってのサイクリングとあいなった。
 この日は平日とあってかサイクリングコースを行き交うスポーツタイプの自転車は、おおむねがお年寄りといったところ。
 風を切るその颯爽としたスパッツ姿のなんと勇ましいことか。
 ところが自転車をおりるやいなや、やはりご老人の歩行姿勢となられるのだな。
 よっこらしょっと。
 はあ、やれやれといった風情。
 そんな土手を、
 とはどんな土手なのか、
 闇生は愛用の折りたたみ自転車でひた走ったのであった。
 すでにあちこちに蚊柱が立っている。
 それがやたらに目に入る。
 嗚呼、
 もしもまつ毛が濃くてメーテルのように長かったならばこんな思いをせずともいいのにと、我が貧弱なまつ毛を呪いつつ走った。
 いや、なにもメーテルにならんでも眼鏡なりゴーグルなりをすればいいのだが、そこはやはりまつ毛でいきたい。
 いかせてくれ。
 

 多摩川の上流を目指す。
 すれば誰しも河辺にトイレが多いことに気がつくだろう。
 ケービという仕事柄、一日は公衆トイレの有無を確認することから始まる。
 建築現場なら仮設トイレがある場合が多いが、道路工事は大抵の場合公衆トイレに頼る。
 それがなければコンビニだ。
 そんなことなので嫌でも気づいてしまうのだが、地域によってはほとんど無いところがある。
 公園はあちこちに点在しているのに、トイレが無い。
 こまるのだな、これが。
 土地柄なのか。
 自治体の方針なのか。
 管理も含めた維持費の問題なのか。
 ともかく、
 ここ数年、都内の大きな公園には災害時の備えとしてぼっとん便所が設置されている。
 これもその工事のケービに付いたおかげで知ったのだが、そういうきまりを作ったのだそうな。
 阪神・淡路大震災のときの教訓からである。
 あのときもトイレに困った。
 んで、
 この度の東日本大震災でも、被災地ではそれに困っているという。
 これも実は現場の職人さんづてに聞いたことで。
 レッカー作業で呼ばれて現場に行くと、街の至る所が糞尿のにおいでたまらんことになっているのだそうだ。
 なので、
 ぼっとんと手動ポンプ式の井戸。
 これはもっとまんべんなく備えておくべきじゃないだろうか。










 折り返したあたりでにわか雨に降られた。
 高架下で雨宿り。
 しつつ干してきた洗濯物を憂う。



 未明。
 DVDで『マイマイ新子と千年の魔法』を観た。
 傑作なり。
 感想はいずれ書くかもしれない。








 ☾☀闇生☆☽


 芝居の感想への棚ボタアクセスは、今日いっぱいぐらいで終息するかな。
 今月はまた身の丈からスタート。