■ - 壁の言の葉

　世界中から応援メッセージが寄せられているね。
　Pray for Japan.
　その画像には、日の丸をイメージしたものが少なくない。
　なんてシンプルで分かりやすく美しいデザインなんだろうと、あらためる。
　あっけらかんだ。
　赤い丸でこと足りてしまうのだ。
　それを自虐的に嫌悪、忌避している人も少なくないというのに。彼らはお構いなく応援してくれる。

　現地の被災者にとってこれがどれほど役立つのか、なんてのたまうのは野暮もいいとこだわな。
　お構いなしのお構いこそが優しさだ。
　受け取った周囲が、それをバネにして小さくても出来ることをすればいいだけのこと。
　「For Japan」の中には被災地の外も含まれているのだから。

　「キルア『貸し』だぞ!!」　

　我らが自衛隊のつわものどもは、わずか三時間の休憩のみで働き続けているという。
　通勤の大混雑など屁の河童である。
　なんでまたおっさんたちにこんなにも揉まれ潰されてまで通勤せねばならんのか、とこのおっさん河童は思った。
　みんな休めよと。
　んが、
　妙に自粛ムードをあおってしまっては、経済的に停滞してしまうのだろうともね。
　自助あってこその救済だもの。
　モニターを止め、
　空調を切り、
　使っていないプリンターやシュレッダーを切って節電しつつ、
　スポットライトを減らしーの、我がエロDVD屋も営業中なのであーる。
　通勤に片道三時間も強いられても、エロエロっと販売中なのであーる。
　西からの通販の注文は相変わらず入ってくるし。
　少ないながらもエロ河童は、
　もとい、お客さんは来る。
　問い合わせの電話もある。
　そこへいくとケービのバイトのほうは、注文が相次いで中止にされている。
　あ。
　被災地への救援隊は別ね。
　そんなこんなで闇生は本日部屋にいることになった。
　それもなんなので、髪でも切ってこようかと企むのだが、
　髪でも、の「でも」とはなんぞやとこのエロ河童は思うのだが、
　その最中に計画停電になったらどうしようかと。
　どうなるんだと。
　カットだけなら大丈夫なのか？

　ううむ。

　コンビニは日に日に品薄になっていくし、
　スーパーは入場制限しているし、
　煽られて、
　踊らされて、
　挙句、被災地の外野が物資を買いためちゃってどうすんのかと。
　非常事態じゃなくて、
　非情事態だろう。
　ふだんそんなに食わないはずでしょ。そばの乾燥麺とか。
　パスタとか。
　カップ麺とか。
　総菜パンや食パンや。
　レトルトのお粥まで、ことごとく無いんだから。
　そのくせホットスナックコーナーにコロッケやフライドチキンが残ってるってのは。まったく。
　勤務先から22キロも歩いて帰った経験から、せめてポータブルラジオくらいは所持したいと思って検索したが、案の定。
　ははは。
　良さそうなやつはすべて在庫切れだったわ。
　メーカーさんが現地に大量提供した結果なら、うれしいけどね。