追記。
 『サルバドールの朝』。
 革命の資金稼ぎと称して銀行強盗をくりかえしていた一味のハナシである。
 その一人が、検挙にまつわるドタバタで警官を射殺してしまったと。
 主人公の死刑判決は、それによる。
 で、だ。
 歴史的背景を勉強してからでないとこの映画のことは理解できないのかもしれないのだが、と断ったうえでのたまわせていただけば。わからないのは、そういう経緯であるのにもかかわらずやたら刑の執行側を悪く描いている点。
 もちろん、法のもとにしか存在できない刑務所や死刑執行人は、独裁政権側の人々ではあるだろう。
 けれど、決して革命側からみた敵の本丸ではないはず。
 であるのに、それをことさらに陰険に描くのはどうなのか。
 まずは独裁の実態を『映画の中で』処理してからでないと、作中の市民らの憤りは伝わらない。
 何をどう禁じられて、どう不自由でという具体例ね。
 看守らに対する主人公のあからさまな八つ当たりも、あまりにずれていて、哀しかった。
 くわえて、
 エンドロールの背景に使われた、9.11のツインタワー崩壊やビンラディンの映像も、この映画との関連がまるでわからん。ちんぷんかんぷん。
 そこに流れるエンディング曲の歌詞には「恐怖はごめんだ」とかあった気がするが。
 恐怖=テロについてのことなのか?
 作中の革命の資金稼ぎのための銀行強盗は、あれはテロではないのか?
 独裁を恐怖として扱いたいのなら、くりかえすが、その具体例をあげんとねえ。


 念のため書いておきますが、映画についての感想ですよ。
 ここにとりあげられた事実や歴史的背景については、知りませんから触れません。



 ☾☀闇生☆☽