八時に作業開始と聞いていた。
 新築現場。
 んで、
 現場まで自転車でどのくらいで行けるのかとネットで調べてみると、一時間半。
 作業の三十分前には到着しておきたいので、まだ暗い六時に家を出たのだが、一時間で着いてしまうことに。
 ま、
 早い分には、いいか。
 やむなく、装備をととのえ、閑静な住宅街の道端で作業員の方々を待ったのだが、時間を過ぎても誰も来ない。
 さてはあたしが場所を間違えたか。
 本部が指示を誤ったか。
 確認をとると、どちらでもなく。
 生コン車が到着する昼過ぎまで、何もやることがないと。
 ようするに、要らないと。
 それまでどこかでヒマをつぶしてこいと。
 なぜそれを事前に連絡できないのかと。
 つってもお客様からすれば、拘束八時間のなかならば、ケービに払うおカネは同じであると。
 だもんで、意識の外にあったのだろう。
 おもむろに地図を広げる。
 そこから自転車で三十分のところに公園と美術館がある。
 トイレを兼ねて行ってはみたが、展示中の内容を報せるポスターには触手が反応せず。
 ううむ。
 公園で、ぶらぶらと。


 幼稚園児たちとその先生らが、芝生の上でなんかやっていた。
 思わず歌い、
 思わず駆けだし、
 して屈託なく笑う子供らを見るのは、まったくもって飽きないものだ。
 大人になるに従って、なかなかなくなるものである。
 思わず歌うことも。
 駆けだすこともね。
 しかし、平日の真昼間に公園の幼児を眺めているおっさん、という構図が、我ながら危ういと。
 

 あてもなく枯れ葉を踏んでうろうろと。


 さて、みっちりと時間を消費して現場に舞い戻ったのだが、生コン車二台と、ポンプ車一台の出入りを誘導してそれでおしまいだ。
 あっけない。
 住宅街のなかなので、通行もほとんどなく。
 誘導も、誘導といえるほどでもなく。
 ほどなく作業も終わって、おひらきが三時。
 なんなんだ、このゆるさは。
 思えば、今年に入って建築現場の見張りばっかやってる。
 それまで道路工事の、それも途切れなく通行のある場所での片側交互通行だっただけに、拍子抜けの日々。
 しかも今日なんかあったけえし。
 

 じゃあそのぶん何かできるだろうと、考えるのだが、帰宅すると睡魔にやられてすぐ寝ちまう。
 都合三時間以上、自転車こいでたからか。


 ジャズ関係の雑誌を手掛けている友人からメールが届いていた。
 マイケルの「THIS IS IT」。
 意外と良いらしいとのこと。
 バンドメンバーに口でベースラインや、グルーヴの訂正をやってみせるあたり。
 しびれるそうだ。
 このメールがジャズ畑からというところにまた、しびれるのだわ。



 ☾☀闇生☆☽


 起きたら頭の中でパビル二世のテーマがずっとループしてる。
 なんなんだよっ。
 三つのしもべに命令だ、やあっ。ってとこだけ。