ケータイのカメラを初めて起動させてみたのよ。
でも、やっぱよくわからんわ。
明るさの調整が、テキトー感まるだしではないの。
露出とはよくいったもので。
モデルは頂き物の座頭市と、先日西荻窪で衝動買いした梨の形の人形…、のふりをしたマラカス。
これ、マラカスなのね。
石川浩司プロデュースのレンタルボックスの作家、亜鳥舍の作なのであーる。
同じ作家のちっちゃな一輪ざしも購入したのだが、こちらもやはりマラカスなのだな。
振るとしゃりしゃりと音がする。
ひとりもんのおっさんの部屋に花はないが、一輪ざしのナリをしたマラカスはあるのだ。
これほどたのもしいことはないだろう。
仮にこれがギターならば、ブルーなときはブルーな曲でも奏でてしまうだろうし。
といってサックスならば、そのきらびやかな容姿が醸し出す色気に負けて、かえって仰々しい。
んが、
マラカスはそうならない。
クラプトンにもホーキンスにもなれはしない。
たとえ中島みゆきや山崎ハコでも、マラカスひとつで浮かれだすにちがいない。
うんにゃ、違いない。
しかも見た目は一輪ざしよ。
一輪ざしを振るおっさんよ。
部屋とワイシャツと私、なら絵にもなろうが、部屋とマラカスとおっさんでは、どうよ。
どうよって言われたところで、どうなのよ。
この連休のさなかにさ。
それはそうと、
ユニクロに行ってみた。
むろんマラカスは部屋に置いて。
まさか社をあげての大々的な割引キャンペーンの初日であるとは露知らず、行ってしまったのだ。
人ごみ嫌いのあたしとしては、あの混雑はいらぬわ。
なんせレジを待つ長蛇の列には最後尾の案内がつくほどなんだもの。
普段なら踵を返すところだわ。
んが、
この度はそうはいかんのだな。
ヒートテックとかいう防寒用下着を是か非でも買わねば、来週のケービのバイトに支障をきたしますと。
あの苦痛は金輪際御免こうむりたいのであーる。
それはシーバスの海釣りをたしなむ上司からのおすすめ商品で、不肖あたくしのお寒いバイト事情を聞いてのこと。
真冬の海上では、いつもこれを着こんでいるのさ、と。
なんと心強いことか。
さっそく人垣をぬってそれを求めたのだが、上半身のそれはともかくとして、タイツの方は、要はパッチである。
けど『パッチ』では、売れんのだろう。
HEATTECK
それでもって、こうだ。
『JAPAN TECHNOLOGY』
そうですか。
守ってくれますか。日本の誇る技術が。あたしさえも。
なんならこの際だ、パッチ姿もご披露したいところだ。
んが、
フェロモンを自主規制いたしますと。
なんであれ、
これで来週のバイトに、ちょっち愉しみができたのであーる。
☾☀闇生☆☽
誘導灯型のマラカスがあったら、いいのにねえ。