Queen+Paul Rogersの最新ライヴ盤が、ゆうせんのNew Discチャンネルで繰り返し紹介されている。
実ははじめて聴くが、思っていた以上のデキなんだね。ポールがさ。
しかもあの歳でさ。
さすがはロック史に残るバンドを渡り歩いてきただけのことはあるなと。
実績と名前のうえにアグラをかいていたのでは、ああも渡り歩くことはできないだろうて。
技術。
それのみを信じてこそだ。
なにやら剣客のようではないか。
それはそうと、
ポール・ロジャースというとあたしゃそのご子息たちのほうを連想してしまう。
かつてUKにボアというバンドがありまして。
いや、今も続いているのかな。
あの日韓で有名な女性歌手と混同されがちだが、英字表記がちと違う。
真ん中のOの上に横棒がある。
実はこのバンドのVocalとGuiterが、何を隠そうポール・ロジャースの子供たちなのだ。
十年くらい前の深夜に放映されて一部で話題となったいたアニメ『Lain』(Selial Experiments Lain)。
そのオープニングに彼らの曲「DUBET」が採用されていた。
主人公のやる気の無い不思議ちゃんぽさと、退廃的なセンスのよさとがあいまって、このオープニングは視聴者の心を鷲掴みにしたものだった。
んで、
それを収録したのがこのデビューアルバム『A Race OF A Thousand Camels』。
実はあまりレベルは高くない。
加えて、なんといっても上にあげた「DUBET」が出色なんだな。
それはもう出だしからぎゅっと掴まれて持っていかれるような強さがあって。
別人かというくらいにこの曲だけが映像的で、立体感があって、よく構成されている。
それと、オマケしてあげて「Elephant」か。
ギターがぶち壊すブリッジがつらいが、正直なところこの二曲しか聴くに値しない。
でも、この二曲がありがたいのだわ。
あたしゃそのためだけに持ち続けるのだ、このCDをさ。
Vocalの娘、
声にいいものを持っているから、もったいないなあ。
☾☀闇生☆☽