補足。
 ※序盤からロボットの感情の大安売り、云々。
 一例をあげれば、
 まず、この物語の一般認識が「ロボットには感情がない」であることを挙げておきながら、エプシロンという高性能ロボットが徴兵を拒否し、くわえて戦災孤児をひきとって育てているということと、それにたいし、批判が殺到したとまである。
 これを序盤にあっさりと明かしているのよ。
 つまり、答えを出してしまっている、
 ばかりかここでの一般はロボットの自意識を了解しているのね。
 それでこその批判だもの。
 ロボットの涙も随分と序盤から出してるし。
 動物の感情を理解するウランは、ロボットの感情まであたりまえに察知してるし。
 こういうホコロビはごっそりとまとめてクライマックスまでとっておくべきではないのかと。


 大量破壊兵器所持の疑い、という言いがかりでおっぱじめたいわゆるイラク戦争に重ねた世界観など、チャレンジはみられる。
 んが、
 広げた風呂敷が大きすぎたのだろうか。
 ロボット法なんていうロボットの権利を守る法律があり、それへの反対派があり。
 つまり新たな差別の構造として出したのだろうけれど、これもなあ。
 ロボットたちが独自に家族を構成して、人知れず人間の生活をまねてるのって、どうよ。
 亭主ロボットの帰りが遅い、と眉をしかめる主婦ロボってどうよ。
 子供たちと学校で勉強してるのって、どうよ。
 そんな不合理って。
 手塚のアトムなら、おもいっきりデフォルメされた少年漫画なので、それらもOKになってしまう。
 んが、
 浦沢のはある程度リアルとの拮抗を心がけているわけであり。
 社会風刺も露骨で。
 シリアスで。
 ましてやエヴァ甲殻機動隊を経た世間に向けてのエンターテイメントである。
 この手のものをやるのは、それなりに準備をせんと…。
 少なくとも、エンタメ的話術だけでごまかせるものでは、ない。




 ☾☀闇生☆☽