RAPHAEL SAADIQの『THE WAY I SEE IT』
と、
GLEN SCOTTの『TRUST THE DAWN』。
この新作ふたつが、なかなか良さそうだ。
あたしゃタイコがいいと、聴き耳をたてる性分らしい。
で曲がよければ申し分もない。
こういう古き良きR&Bの血筋を脈々とうけつぎつつ、きちんと現在とパーソナリティでもって消化している人っていうのは、強いわ。
やっぱ。
それだけでその身の丈を支える『脈々』に、脱帽しないわけにはいかない。
とかいいつつ、
買うのはちょっち我慢と。
節約、節約。
求職。
いまだ面接ひとつ、こぎつけることが出来ない。
とろこで、みなさんはシカク。なにかお持ちですかね。
資格ですよ、■。
恥をさらそうか。
あたしゃ普通の運転免許しか持っていない。
しかも十五年以上の林家ペーパー。
その十五年前だって通勤に原付を使っていたぐらいで。
教習所を出て以来、たしか一度しか乗っていないのだ。
まあ、それでも生活できてしまうのが、今となっては利便性の哀しさかと。
就職に有効な資格というのもいろいろでしょうが、それ以上に年齢だともいいますね。
経験もまたしかり。
未経験OKなんてうたっていても「厳正に書類を吟味した結果」残念でした、と。
いったい未経験の何を吟味すんのかと。
アルバイトを面接する立場でいたころは、確かに気楽に年齢でふるいにかけていた。
店長である自分より年上は、やりづらいなぁ、なんて。
そんな、ふぬけた感覚で他人様の生活を左右してたのかと、今になっては痛恨の極み。
にしてもだ。
最近は「落選の通知はしません」なんてのが多いのね。
なんだろか、これは。
昔はそんなのなかったと思う。
だから、まあ、あたしのやってた店なんかちっぽけですが、かならず自分で電話を入れてお断わりしていた。
おひとり、おひとり。
それがせめてもの誠意というか。
そりゃあ、確かにやりづらいですよ。
緊張もするし。
なかには落選の理由を訊いてくる方もおったわけだし。
今は、定型のひな型でのメールが届けば、いいほうかな。
資格。
そんなもの持たなくても生き抜いている人たちは、強いなと思う。
心底、思う。
よく資格をとるのを趣味とか、生きがいにしているひとたちがいて。
なりふり構わぬその貪欲には、それはそれで首をかしげたものだったが。
今となっては、それもたくましさであり。
電車で乗り合わせるお花見帰りの酔っ払いたちは、そんなたくましい人たちなのかもしれず。
それでこそ酔えるのだろうし。
落語の『長屋の花見』のように、救いようのない貧困をからりと笑い飛ばす、なんてのでもないだろう。
とはいえ、
年齢のせいにばかりはしまいと。
☾☀闇生☆☽
我ながらチキンだなと思うのは、聴きなれた音楽を遠ざけていること。
なんだろう。
ただでさえおたおたしているから、感情をゆさぶられたくないのかも。
妙な恐怖感がある。
映画もまたそうで。
まあ、失業の経験もネタにはなるね。
小説にでもしてみようかな。
ただしその地獄を描くのではなく。
妄想ですがね、
年齢不問、未経験の集団で、なんかおもしろいことできねーかなぁ、と。
『ええじゃないか』の大行進とかさ。
企業家や政治からの救いの手を待つだけじゃなく、失業者がわから、世の中を元気づけるという。
ある意味バカにならなきゃ乗りきれんぞ。