有休。

 有休をとったはいいものの、計画はない。
 立てるつもりもない。
 ただただ精神的にいっぱいいっぱいなので休みたかっただけである。
 緊急避難といっていい。


 5日間。


 初日、夜勤なれした体内時計にふりまわされて、寝て過ごす。


 二日目、近所の日帰り温泉に入りびたってふやけてやった。
     休憩室のリクライニングシートで読書。
     C・マッカーシーの『チャイルド・オブ・ゴッド』。
     読みふけっちゃ眠り、読みふけっちゃ眠り。
     で、風呂をハシゴしてはコイン式マッサージ機におぼれる。おぼれる。


 三日目、まえまえから食わず嫌いにしていた寄席に足を踏み入れる。
     新宿末廣亭
     おそらくは閑古鳥が鳴きしきっていて、
     途中退席しようにもしずらい空気なのではないのかと危惧していた。
     つまり「あたしが帰ったら、客ゼロじゃん」的な葛藤。
     んが、
     小学生の団体さんが左右の桟敷席をしめている。
     案内の人に空席を探してもらうほどであった。
     小学生はやっぱ小学生だ。
     集中力がつづかない。
     太神楽でジャグリングがはじまったときだけはさすがに全男子の目が輝いた。
     夜の部のまえに前座さんが一席。
     『転失気』
     いい意味でのふてぶてしさを感じる。
     漫才では米粒写経ロケット団


 四日目、Bunkamura ザ・ミュージアムにて
     ゴールドマン・コレクション。
     『This is Kyosai! これぞ暁斎!』鑑賞。
     百鬼夜行図屏風や放屁合戦、
     擬人化した動植物での風刺画などを得意とした。
     活躍は幕末から明治にかけて。
     春画も手掛けていて、
     やはり同性愛や小児愛などがおおらかな笑いにまとめられている。
     それこそが日本の風土なんだけどね。
     なにも握りこぶしをふりあげて叫ぶものではない。

     その足で池袋演芸場へ。
     こちらもなかなかの盛況。
     通路のパイプいすに座を占める。
     古今亭志ん輔の『野ざらし』、柳亭左龍『百川』など。
     たしか情熱大陸的な番組で特集されていた柳家三三が出演。印象を残す。
     


 五日目、浅草演芸ホール
     お年寄りの団体観光客が多く、盛況。
     開口一番はあんぱんと称する前座さん。
     この丸顔がお年寄りたちに受けまくる。
     誰も前座に高尚なものなどは求めやしないのだ。わかりやすさだ。
     春風亭柳若の『猫の皿』、一矢の相撲漫談。
     そして立川流から芸協に移籍した立川談幸。『短命』。
     談志が唯一内弟子を許したとされている。
     リズムが若い頃の談志を思わせる。
     漫才はナイツ。
     人気は断トツだが、ここでの声援は黄色くはない。


     ケツがしびれたので17時頃退出。
     浅草をしばし散策。
     平日ながら外国からの観光客、多し。




     さて、明日からまた夜勤であーる。
          




 ☾☀闇生★☽